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病院経営Q&A

看護師同士の不仲により業務に支障が出ていますが、どう対応すべきですか?

質問

看護師Aが、看護師Bに対して、心電図を取るよう指示したが、言い方が気に食わないなどと難癖をつけて指示に従おうとしません。
院長が、他の職員に対して確認したところ、看護師Aと看護師Bは日頃から折合が悪く、どうやら、看護師Aは、看護師Bばかりが院長に贔屓されているといって、不満を漏らしているとのことです。
どのように対応すればよいでしょうか。

ご質問にもあるように、院内の雰囲気がギスギスしたり、スタッフ間の人間関係が悪くなったりしている原因は、院長先生や、理事長、看護師長等が特定の職員を贔屓しているというように、病院側が作り出している可能性があります。
まず、このような状態を未然に防ぐ方法についてご説明します。

院内の人間関係のギスギスを未然に防ぐ方法

特定の職員にだけ待遇を良くしたり、人によって明らかに態度が違っていたりする場合、職員はすぐに察知して、不公平感を覚え、改善しなければ、職員間の折合が悪くなり、病院内の雰囲気が悪くなるばかりでなく、業務に支障をきたします。

このような事態を避けるには、普段から院長や理事長、看護師長等が職員に対して気を配ることが大切です。
具体的には、
1.各職員との会話の回数を意識して、偏りがないようにする、
2.職員に話しかけるときは口調を統一する、
3.常に笑顔を絶やさず、職員によってあからさまに態度を変えない、
といった配慮です。

また、贔屓をしないことも大事ですが、優秀な職員に対する正当な評価が、贔屓と誤解されないようにすることも大切です。
正当な評価をしたつもりが、他の職員にとっては「不公平だ。なんであの人ばかり」と感じられてしまうことは珍しくありません。
これを防ぐためには、職員も納得できるような人事評価制度を職員と一緒に作っていくのも有効でしょう。

さらに、病院側が、各々の職員に対して、「一緒に地域医療に貢献する仲間」という意識を持って接し、一人ひとりの職員を大事にしていることを示すことも重要です。
たとえば、各職員に対して一定の頻度で個人面談を開催し、スタッフが悩んでいること、不満や不安などを聞いたりして、程よく親しい関係を保つようにしていきましょう。

続いて、病院側の言動が、特定の職員に対する贔屓であることによって、現に職員間の不仲を生じさせている場合はどのように対応すればよいかご説明します。

職員間の不仲を改善する方法

まず、公平性を保つために、院長、事務長及び看護師長等、病院側の者が、トラブルを生じている職員それぞれから個別に話を聴き、一方的にどちらが悪いと決めつけることなく、一人ひとりの職員を大事にしていることを示すことが大切です。
その場合、食事をしながら意見を聴くと、贔屓をしているとの誤解を招きかねないので、クリニック内の個室で話を聴くことにも留意してください。

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