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病院経営Q&A

ジェネリック医薬品についての見解を聞かせてください

質問

ジェネリック医薬品についての見解を聞かせてください

最近、ジェネリック医薬品がクローズアップされています。
ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分で作られ、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」にもとづく、厳しい基準や規制をクリアした薬です。効き目や安全性が新薬と同等である、と認められてから発売されます。開発にかかる期間が、新薬と比べて短い分、費用が安くて済むため価格が安いです。
(ジェネリック医薬品を製造販売していることで知られている『沢井製薬』のホームページから、引用させていただきました。)

ただ、患者の立場からは、一般的には新薬の方が、価格は高いけど、効き目や安全性が高いという印象はあります。生前ずっと顧問をさせていただいていた、先生(元名古屋大学医学部助教授)は、絶対にジェネリック医薬品は処方しない、と言っておられました。

少し古いデータですが、平成26年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成27年度調査)によると、「医師の約6割が、後発医薬品(ジェネリック医薬品)に対して不信感を抱いている」との報告がありました。このうち、約7割の医師が、「先発品との効果・副作用の違いを経験した」ことがきっかけで不信感を抱くようになった、とされています。

ところで、高額な薬剤や、医療の高度化により、医療費はアップし続けています。そのため、国は2020年9月までに、ジェネリック医薬品の使用割合を80%とすることを目標としています。また、平成30年度から導入された、健保組合が高齢者医療制度へ納める支援金を減らす「保険者における予防・健康づくり等のインセンティブ制度」においても、ジェネリック医薬品の使用割合に関する項目が設けられました。

このような立場からは、ジェネリック医薬品を推奨する情報提供がなされます。

  • 生活習慣病などで長期間薬を飲み続けるなら、断然、ジェネリック医薬品がおすすめです。
  • オーソライズドジェネリックは、先発医薬品と全く同じ成分(有効成分や添加物、製造方法まで全て同一)のジェネリック医薬品で、先発医薬品メーカーが、関連会社などに特許権を許諾し、同一品質のジェネリック医薬品として販売されている。
  • ジェネリックのメリットは価格だけではなく、飲みやすいように錠剤を小さくするなどの工夫がされているものがあり、改良がなされています。
    • などです。

      医師としては、患者に対しては、積極的にジェネリック医薬品を勧めたくないのかもしれませんが、ジェネリック医薬品を選択することで、診療報酬における加算がなされるのであれば、ジェネリック医薬品の選択も考えなければならないでしょう。とりわけ患者から、経済的理由でジェネリック医薬品を処方して欲しいと言われた場合、効き目や安全性で新薬より劣るのであれば別ですが、新薬とほぼ同等であれば、ジェネリック医薬品を処方する方が良いと思います。

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